「……あった」
半分ほどやったところで、目当てのものを発見。
美都お気に入りのピンクの表紙のスケッチブックだ。
“みとのおえかきちょう”とちょっと歪んだ文字が表紙に書かれたそれを持って美都を呼んだ。
「美都、ほら」
「あーっ、みとの!」
「もう無くすなよ?」
「うん!お兄ちゃんだいすき!」
笑顔を見せる美都に僕も思わず笑みがこぼれた。
妹に大好きと言われるのを……僕は意外と嬉しく思う。
年の離れた妹は無邪気な笑顔でくっついてくるから。
あれを可愛くないと言う人がいたら信じられないと思うほどだ。
メニュー