「お兄ちゃんあそぼー!」 「んー、お兄ちゃん忙しいから後でな」 えー!と唇を尖らせる美都を今日ばかりは無視した。 忙しいと言いつつソファーに横になってぼんやりしているだけなんだけれど。 敢えて言うなら頭の中が、椿さんのことでいっぱいで忙しかった。 うん、そういうことにしておこう。 実際そうなわけだし。