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どれくらい、ここにいたのだろう。
夏の夕方、さすがに太陽はまだ見えているけれど。
「ごめんなさい」
「え?」
突然の謝罪の意味は分からなかった。
「長話に付き合わせちゃって。しかも夏に屋上で暑いよね」
「いや、そんなことないよ」
首をブンブンと横に振る。
ジワリと額に汗がにじみ出ているのには、まだ気づいていないフリをした。
「土曜日、命日だったの」
「……彼に会いに行ったんだ?」
先週の金曜日に突然CDを借りていったのはそういうことだったのかと納得した。
僕の質問に彼女はコクリと頷いた。
「……でもやっぱり暁はいなくて、それを実感してきただけだった」
当たり前なんだけどね、とため息をつく彼女。

