そうね、と少しの間の後彼女は言った。
「『愛してる』なんて、年齢も経験も足りない私たちが言うには何だか違和感があったけど……それでもそう思ってしまうほどには、暁のこと好きだった」
彼女にそう言わせるまで想われている彼に対する嫉妬心のような気持ちは全くと言って良いほど起こらなかった。
それを聞いて心の底から安心する僕がいた。
ーーというのも束の間。
でもね、と続ける彼女の声。
「暁がどのくらい私を想ってくれていたかは分からないの。私たち……幼なじみ止まりだったから。伝えた後の関係が変化するのが怖くて、というのは漫画や小説にあるけど、そういうのと同じなのかも。暁の気持ち知っててもはっきり聞けなかった」

