思わず本音が出た。
恥ずかしくなって
下を向いたけど
すぐに横山さんのほうを見た。


でももう
横山さんは
見えなくなっていた。




横山さんの周りに
集まる男。


今横山さんは
どんな顔をしているんだろう。

きっと笑っているよな。
こんなもてて
嬉しくないやついないよな。

そう思うと
なんだか悲しくなって
俺は見てられなくなった。


「おい!!
どこいくんだよ!」

俺が好きなの知ってる
優也が
心配そうに引き止めた。



「ごめん。
いま一人になりたい。」