「行こっ!ちえ」

あたしの…名前…


市川君はあたしの腕を引っ張って先輩たちの輪から出た。



「なんなの?」
「翼どういうこと」
「なにあいつ」


グチグチ言う先輩たちを無視し、歩いていく。


「俺のせいで…なんかごめん」

「大丈夫だよ。ぜんぜん」

「よかった。公園よってかない?」

「いいよ」


プチデートみたい。


あたしたちは近くの公園へよった。