あたしは、ささっと本を教室まで運んだ。


本を運ぶだけで疲れた…

「授業サボろう…」

そう考え、屋上へ向かった。



『キィー』


古い屋上の戸が開く。


「誰か…いる」


屋上で寝ている人を見つけた。
その人に近づいていく。


「市川君…?」


眠っていたのは市川君だった。