おっと…
昔のことを思い出してたらもう着くな。


「相原、起きろ」

「…ん?」

「着いたぞ?」

「…い、ち、かわ?」


目をこすりながら起きた相原。


大きな二重の目はトロンとして可愛い。


「さっ早く降りるよ」

「あ!うん」


辺りは薄暗くなっていた。


「送るよ」

「大丈夫!すぐそこだから」

「でも暗いし…」

「ううん!ありがと!じゃあね」


俺に手を振って走って帰っていく相原を見送り、俺は家へ帰った。