「あの~お取り込み中申し訳ないけど翼もうそろそろ出発よ?」


翼のお母さんが言った。


「じゃぁ行ってきます」


「気をつけてな」
「翼君アメリカの女の子には気をつけて」
「元気でな」
「兄ちゃん帰ってこなくていいよ」


見送りに着ていた翼の家族のみんな、咲羅と竜太が声をかける。



「翼ー!」

空港だってことにも関わらず大きな声で叫んだ。


「好きって言ってくれてありがとー!」


あたしの言葉に手を挙げて答えてくれた翼。



「ちえ、泣きなよ」

「…っ…ざぐ…らぁぁぁぁ」


あたしは空港でおお泣きした。