「咲羅!」
「竜太…」

校門の前に立ってた竜太。

「俺、話よくわかんねーんだけど…」
「私も、ただ留学するから別れるらしい」
「んだよそれ…」

私が聞きたいっての!

「あと、いつ帰ってこれるか分からないから」
「そういうことか…」

確かにいつ帰ってこれるか分からないのにずっと付き合ってられるわけないよね…
外国だし…
連絡だってそう簡単にとれるわけじゃない…

「翼の考えてること…やっぱわかんねー」
「私も…連絡とれないってことは分かるけど…」

あたしたちは授業があるにもかかわらず翼君を呼びだした。