あたしの恋

ちぃちゃんへ


〝ちぃちゃん〟そう呼んでいたのはいつまでだったかな。


今では〝あんた〟や〝お前〟…そう呼んでるね。


私はちぃちゃんに母親らしいことをしてあげられてたかな?


まだ小学生のちぃちゃんを私は殴ったことがあったね。


それからかな…虐待するようになったのは…


よく耐えてくれてたね。


泣きもせず、お母さんのことを殴り返してくれてもいいのに必死に耐えてたちぃちゃん。


強いね。強い子になったね。


私は弱いね。自分のストレス解消のためにちぃちゃんを殴ってて…


私はバカね。


ちぃちゃんを殴って後からいつも後悔するの。


私は何がしたいのかって…何であの子を殴ってしまうのかって…


それはたぶんお父さんのこともあると思う。


お父さんは決してちぃちゃんのせいで死んだわけじゃないのに。


私はちぃちゃんを憎み続けた。


ごめんね。


こんな簡単な言葉で許してもらえるとは思ってないよ。

私…決めたの。


死んでちぃちゃんから離れようって。

あたしといるとちぃちゃん嫌でしょう?


だから私消えるね。


今までたくさん酷いことして、最悪な母親だったけど。


お母さんと呼んでくれてありがとう。


翼君と幸せに暮らすのよ。


お母さんより