「差し支えなければ…」 「いいよ、千晴ちゃんには話せる」 “話せる”って何よ。 「俺、実はファッション誌の編集部に勤めてたんだよね。 アシスタントとして校正を任せられてた。 まぁ、その他のこともしてたんだけど簡単に言えば中の仕事。 ティーンズ向けの雑誌だから女性ばかりでさ」 校正。 そういや、校正の授業では 彼は成績が良かったかもしれない。