「――いずれわかることだ。伝えよ」 ハバキは苦々しい声で云った。 姫夜は唇をかみしめた。 ハバキたちは伝令が戻るのを待ち、焚き火を囲んで夜を明かすことにした。明ければ、翌日暮れの六ツ(六時)には月の出である。