いつもはおのれを明け渡すなと云われているだけに姫夜はいぶかしげな表情になったが、すぐにうなづいた。そして目を閉じた。 目を開いた時には、虹彩は蛇のそれになっていた。 「何の用だ。カツラギの王よ」 「何のきまぐれで俺の剣に宿る気になった」 ハバキは前置きもなくたずねた。