「毒矢で射られたあとおまえは鳥神に突き動かされていたが、そのときのことは覚えていないのか」 姫夜は口惜しそうに首を振った。 「覚えていない」 「いつもはどうなんだ。今は? 封じたクニツカミたちはどこにいる。おまえのなかにいるのを感じるのか?」