「こいつとは野山をともにかけめぐり、弓も馬も競った仲でな。口は悪いがいい男だ」
カリハは初めて気づいたように、ハバキのとなりに端座している姫夜をまじまじと見た。その顔に驚きが広がる。
「ハバキ、おまえ、女嫌いが高じてとうとう美童をそばに侍らせることにしたのか」
ハバキは苦笑した。
「クラトから聞いていないか。俺を嘉(よみ)してくれたカンナギだ。名は姫夜という」
カリハは初めて気づいたように、ハバキのとなりに端座している姫夜をまじまじと見た。その顔に驚きが広がる。
「ハバキ、おまえ、女嫌いが高じてとうとう美童をそばに侍らせることにしたのか」
ハバキは苦笑した。
「クラトから聞いていないか。俺を嘉(よみ)してくれたカンナギだ。名は姫夜という」
