禍津姫戦記

「姫夜――ッ」

 飛びこんできたのは姫夜だった。
ぐわっと背中が裂けてケツァルコアトルの翡翠の翼が広がり、足に鋭い蹴爪が伸びる。
 妖獣と化したヤギラは、がっきと目の前の腕に喰らいついた。

「毒ナド、効カヌ」