「ああ、ああ。それはわかっているとも。だが今のうちに少しでも相手の戦力を削いでおくべきではなかったのか? ハバキ、どうなのだ」
ハバキは杯をおいた。
「敵の戦力はつかめていない。こちらのほうが数が限られているのは明らかだ。今、百削っても、敵の大元の数が五百なのか千なのか、ことによっては一万かもしれぬ。此度仮にも勝利できたのは、地の利があったからに過ぎぬ。次は力押しでは勝てぬ」
ハバキは杯をおいた。
「敵の戦力はつかめていない。こちらのほうが数が限られているのは明らかだ。今、百削っても、敵の大元の数が五百なのか千なのか、ことによっては一万かもしれぬ。此度仮にも勝利できたのは、地の利があったからに過ぎぬ。次は力押しでは勝てぬ」
