「朝に日に見まく欲りするその玉を、いかにせばかも手ゆ離れずあらむ」 姫夜の頬にさっと赤みがさした。瞳のなかで光が揺れている。姫夜はいった。 「ほんとうは、歌垣で、歌をおくられたのは初めてだ」 ハバキはおのれのなかに愛しさがわきあがってくるのを感じていた。