禍津姫戦記

 いざや歌わん いざや舞わん いざや狂わんカツラギは
 あめつちの寄り合いの極み よろずよに 栄えゆかん
 
 心の浮き立つような拍子に誘われ、村人たちはいつのまにか、いざや歌わん、いざや舞わん、と手を打ち足を踏みならしながら、どら声を張り上げ始めた。