「ただの飾りは嫌だということだな。わかった。酉の刻、松明に火が入れられるときに、この国が飲食(みけ)豊かに,代々絶えること無く,日に日に弥栄えることを祈って、舞うがいい」 すると姫夜はぱっとおもてを輝かせた。 「ハバキ、礼を云う。心をこめて言祝(ことほ)ぎすると誓う」