おもしろがるような声音だった。 「裏切るのは誰だ」 「それは云えぬ」 「ではなぜ半端な予言で姫夜を惑わす」 「あの予言を発したのは鳥神ぞ。鳥神はそもそも異国の神。われらとは相容れぬ。それに予言に惑うは、このものの勝手ぞ」