「姫夜さまのご気鬱もお晴れになったようで、よろしゅうございました」
戻ってきたハバキと姫夜を見て、那智はにっこりした。姫夜はやや憮然としてこたえた。
「晴れてなどない」
「そうでしょうか? 先ほどは暗い青の気をまとっておいででしたが、今はハバキさまと同じ、燃え上がるような赤にございます。きっと気が馴染まれて――」
「那智、それ以上云わぬほうが身のためだぞ。息の根を止められたくなかったらな」
戻ってきたハバキと姫夜を見て、那智はにっこりした。姫夜はやや憮然としてこたえた。
「晴れてなどない」
「そうでしょうか? 先ほどは暗い青の気をまとっておいででしたが、今はハバキさまと同じ、燃え上がるような赤にございます。きっと気が馴染まれて――」
「那智、それ以上云わぬほうが身のためだぞ。息の根を止められたくなかったらな」
