禍津姫戦記

「俺ともあろうものが油断した。今のもワザヲギの民のワザか」

「知らぬ。もう行こう。きっと那智どのが心配している」

「濡れ衣だ」

 ハバキは湯から上がって、うわぎでからだをごしごしこすりながら、文句をいった。