鎧は脱ぎ、白いゆったりとした衣服にあらためている。白貂の毛皮を肩にかけているのと、愛用の碧い宝玉のついた白銀の剣を腰に吊している以外はこれといった飾りもないのが、かえって彫像のような雄々しい姿を引き立てていた。
「今日も鬼神のごとき働きだったな」
「これで隣国の軍勢も恐れをなして、しばらくは攻めてこられまい」
「みなが存分に働いてくれたおかげよ」
あちこちから明るい声がかかり、ハバキがそれに陽気にこたえている。
「今日も鬼神のごとき働きだったな」
「これで隣国の軍勢も恐れをなして、しばらくは攻めてこられまい」
「みなが存分に働いてくれたおかげよ」
あちこちから明るい声がかかり、ハバキがそれに陽気にこたえている。
