「わたくしはハバキさまにお仕えする那智と申すものにございます。神の御使いと聞いて、てっきりお年を召した方と思いましたが、まだずいぶんと、お若い方ですね」
声はおだやかだったが、その目は姫夜の正体をみきわめようとするかのように、ひたと据えられている。姫夜はまっすぐにその眼を見返して云った。
「姫夜と申します。もうすぐ十四に相なりまする」
広間の一画でどっとどよめきが起きた。ハバキが現れたのだ。
声はおだやかだったが、その目は姫夜の正体をみきわめようとするかのように、ひたと据えられている。姫夜はまっすぐにその眼を見返して云った。
「姫夜と申します。もうすぐ十四に相なりまする」
広間の一画でどっとどよめきが起きた。ハバキが現れたのだ。
