ハバキよりはいくらか年上なだけだったが、太って腹も出ていて、もっと年かさに見えた。親はイスルギの代からつかえている文官で、戦さの折にはとじこもって出てこなかったのだが、近頃は商人たちとの交渉ごとが増えて、息を吹き返したらしく、ハバキのまわりでも見かけることが多くなっていた。 「那智はどう思う」 ハバキは対して乗り気でもなさそうに質した。