「みなの沸き立つ心に大地もふるえている。神殿を言祝(ことほ)いだのはわたしではない。オオミタカラの心が言祝いだ。予言はひとつ成就された」

 ハバキは力込めてうなづいた。

「そうだな。だがすべてを予言する必要はない。俺が見たい幻は俺の手で作り出す」