姫夜は円の中心に立って、両手をきりりと結びあわせた。右手の人差し指と中指を手刀の形にかまえ、するどく空を切った。 「青龍、白虎、朱雀、玄武、勾陳、帝台、文王、三台、玉女」 指が描く軌跡が紫の燐光を放つ。 祈り始めるやいなや――