イスルギが座を代表してたずねた。安日は優雅に頭をさげた。

「ご丁寧な挨拶いたみいる。だが今日ここに集ったのは父の話をするためではない」

 安日は、凛と声を張った。

「トウノミネの長としてお尋ねする。われらの結束の要となる新たな神殿のカンナギについてである」