目鼻立ちのはっきりした美女である。上背もすらりと高く、剣で鍛えているのか肩幅も女にしては広くがっしりとしている。腰に長剣をさげ、髪もきりりと結い上げた男のなりがよく似合っている。
安日は長たちの視線を受け止めて、余裕の笑みを見せると、剣を左手に持ちかえて末席に腰をおろした。
「遅くなり申した」
「これはトウノミネの姫。父君のお加減はその後いかがかな」
安日は長たちの視線を受け止めて、余裕の笑みを見せると、剣を左手に持ちかえて末席に腰をおろした。
「遅くなり申した」
「これはトウノミネの姫。父君のお加減はその後いかがかな」
