これで満足なんじゃない? お互いに。 「弥生、今日ひま?」 恭介くんはわたしの顔色を うかがいながら聞いてくる。 「ん?ひまだよー どうせ帰りもひとりだし」 あ。ちょっと嫌味に聞こえたかな。 少し気にするも 視線は山里くんにはむけない。 「ちょっとぉ! 弥生と湧井くんだけなんて ずるいーーっ!」 若菜はわたしの机に 肘をついて膨れっ面になる。