side 弥生*




それから数週間───。


「弥生っ!」

「あ、おはよぉー!」


わたしは教室にはいって
自分の席にむかった。


すでにわたしの席にすわる
若菜。

「今日もラブラブですか?」

「え「俺らがラブラブじゃない
わけがねーだろ? 」

「廉!」


わたしの肩に腕をまわすのは

わたしの大好きな人。



「ったく!朝からいちゃついてんなよ!」

「いってー!!」

廉に蹴りをいれたのは


「恭介…てっめぇー!!」



そう。わたしたちは
あれ以来大の仲良しになりました。


もちろんあの人も。


「弥生っ若菜!」

「「皐月!」」


貝塚さん。


わたしたちの恋の保護者
のような頼れる存在。