好き…だけどつらいよ…




もうこーなったらどうなってもいい。



いまなら…いまなら───。



「じゃ俺はおいとまするから!」


湧井は立ち去る。

それと同時にきっと皐月も
戻っていったんだろう。



今はもう二人きり。



俺は真っ直ぐに花園をみた。


「花園。さっきの…もう一度話して」

「…なんでもないから

「話せ!」


ビクっ…

っ!やべ…


「あっ…その、ごめん…
怖がらせたくないんだけど…っ、」


「──して。」



「え?」

「山里くんから…話してよ」


……、

俺…から、?

俺の…してきたこと…



うつ向いている花園は
どんな顔をしているのだろう…


怒ってる?泣いてる?



なにもわからない…