そんなときだった。 ギィ──────── っ! あたしたちは咄嗟に ドアのすみにかくれた。 …誰? 逆光で二人いることしか わからない。 「……だったひとだもん!」 「……花園…?」 自分のひざに顔を うめていた廉が少し顔をあげた。 「花園の、、声がする。」 …廉… 「逃げんなよ!」 あ、、 「っ湧井…か」 二人の話し声はなかなか 聞こえてこない。 けど二人の叫ぶ声は 聞こえてきた。