「さて、食べるか!」 連れてこられたのは 中庭のちょっと奥にいった 木の茂みだった。 「なにげここいーだろ? 涼しいしきもちーし」 …たしかに…まぁ 気持ちいいけど… なんでこんなことに!? とか思いつつも 弁当箱をひらくわたし。 「な。聞いていい? なんで花園さ、貝塚と廉のこと ほってんの? なんとも思わねーの?」 おにぎりにかぶりつこうとした手が止まる。 「え、?」 「嫌じゃねーの?」