「なに、してんの
こんな地味~なとこで」

「…何でもない…よ」

しゃがみこんでたわたしを
のぞきこむようにして
訊ねてくる湧井くん…。



「ん?あれ。花園、今日は…
廉と食べねーの?」

…痛いとこつかないでほしいな。


「…関係ないでしょ?」

「ね!まだ食べてねーなら
おれと食べない?

ほら中庭いこーぜ!」

「え、ちょ!」


湧井くんは勝手にきめると
わたしを立ち上がらせて
走り出した。