好き…だけどつらいよ…




「お。助手席はだめな?
彼女専門の席だから」

「お兄ぃ彼女いたことないくせに
気取るなー!!」


…え!



「いっくん彼女なし!?」

「あ、れ弥生知らなかった?」

知るわけないよー!

てゆか…こんなかっこいい人に
彼女いないとか…世の中どなってんの!?


「ん?なになにー?弥生ちゃん
俺の彼女になってくれんの?」


「「なりません!」」


「ちょ…二人していうなよー!」


わたしもびっくりして
若菜と笑ってしまった。


「お兄ぃ!んなこといいから
早くはしらせてっ♪」

ほいほーい
と若菜にしたがって車のエンジンを
かけたあと音楽をならした。