「それにしても…」

この前の人、どうしてるんだろう…



あれからしばらくたった。

あれ以来、あの男の人のことで頭がいっぱいだった。


(連絡先、聞けばよかった…)


せめて、お礼するべきだよなぁ。


わざわざ川に飛び込んで、こんな見ず知らずのヤツのストラップ探してくれるなんて…




何日たっても、あの人の深い瞳が忘れられなかった…