「いってらっしゃい!」


お母さんの明るい声を聞きながら、お祭り会場へと急いだ。


運命の人がいるかも!って、期待を持ちながら。




「うわぁ、混んでる!」


毎年だけど、夏祭り会場は混んでいた。


人の数が半端ないよ~!!


「迷子になりそう…。」


こんなとこで迷子になったら、抜け出せなくなって大変だ。


「ってか、いるのかな? 運命の人なんて。」


お母さんとお父さんは幼なじみだった訳だし…。


星哉にも現れるのかな?


同時に現れたりして、双子だし(笑)


「現れるといいなぁ。」


運命の人…。


格好いい人だったりして!


なんて、運命の人に期待を寄せた。





運命の人に出会うなんて、半分思ってなかった。


でも、この夏祭りで君に出会っちゃいました!

たった1人の運命の人…君に。