なんか、久しぶりに入った。
「お母さんの写真の浴衣、可愛いなぁ。」
「黒だよ? うちは美月みたいのが良かった!」
写真のお母さんとお父さんは若く、私と同じくらいの年にみえた。
「黒でも可愛いじゃん!」
「可愛いけど…その写真ね、海都と付き合った時にとったの!」
「そうなの? 知らなかった!」
付き合った時のなんだ。
まぁ、写真の2人は初々しいね!
「夏祭りで、海都と付き合ったの。」
いつの間にか浴衣も、髪もセットし終わっていた。
「だから、美月も星哉も出会えるよ!」
「えっ、誰に?」
「運命の人に! 早くしないと遅れるよ?」
「あっ、ありがとう! 行ってきます!」
運命の人かぁ…。

