「み…みつき、美月しっかりしろ!」
「星哉? あれ、何で家?」
夢だったの?
「美月、お前倒れたんだぞ。」
「えっ…なる君は? なる君、なる君は?」
「美月?」
「なる君…なる君!!」
狂ったかのように呼び続ける。
「虎牙さんなら、病院に運ばれたから大丈夫!」
「生きてる? 怪我してない?」
「いや…大丈夫だよ。」
今、何か隠した。
落ち着かなきゃ、こんな私には話せないって事だよね。
「星哉、話していいよ。」
「美月、平気か?」
「うん。 ちゃんと知りたい。」
長く感じる沈黙。
やっと、星哉が口を開いた。
「まだ、意識が戻ってないんだ。」
意識がない…。
「でも、大丈夫だよね?」
「あぁ、意識が戻ったら連絡するって。」
なる君。

