「おじさん! 一回ずつね!」
「はいよ! おっ、虎の彼女か?」
「えっ! ちっ 「そう! 美人でしょ!」
「いい彼女もったな!」
金魚すくいのおじさんは、私達に小さいボールと金魚をすくうポイ?を差し出していた。
でも、私はなる君の発言に驚いてたから、全然気付かなかった。
「美月? やんないの?」
「へぇ? あっ、やる!」
彼女って…私のことを言ったんだよね?
嘘でも、嬉しい!
「美月、この金魚の模様みて!」
「うわぁ! 可愛い♪」
なる君が指差した金魚は、ハートの模様をしていた。
「私、挑戦してみる!」
ゆっくり金魚に近づけたけど、逃げられて紙が破けた(泣)
「あぁ、残念! 虎、とってやれよ!」
「もちろん(笑)」

