「あ、緋色ちゃんの妹じゃんっ」
元樹のその一言が、
この恋の始まりだったのかもしれない。
「ん~?」
元樹。
あたしの2個上の先輩で、
お姉ちゃんの同級生。
ただ、クラスは違うみたい。
「こっちくれば~」
そのつながりで、それなりに仲はいい。
「うん。いく~。藍奈もいこー」
「えっ、いいのかな??」
藍奈を置いていくわけにもいかないから、誘った。
「いいって!」
あたしたちの中学校には、
スクールバスがある。
だから、あたしは毎日このバスで通ってるわけで、
このバスのルールはわかってる。
運転手にはちゃんと挨拶する。
乗るとき、降りるときは先輩が先。
そして、バスの後ろの方は3年生が、前の方に1年が、その間に2年生が乗る。

