和喜さんが好き。

 そう確信すると、
 あたしの鼓動はあの時のように、
 いや、それよりももっと
 大きく激しく音を立てた。

 逢いたい。
 声がききたい。

 逢いたい。

 バスで和喜さんと話したのは
 10分もなかった。
 だけど、
 もうあたしの中を埋め尽くしている。