すーすーと息を立てる先輩。

長いまつげが微かに動き、

先輩の目が、あたしをとらえた。

あたしの全てを見透かしたようなその目に、

あたしは吸い込まれていった。

止まることを知らない鼓動。

ただただ加速し続け、苦しさを増す。

そしてあたしは実感した。


これが、恋だと。