「ふぁ〜、つまんなかったね。よく覚えてないし」
春実はあくびをしながらゴミ箱に飲み終わったジュースのカップを捨てた
「夏芽どうした?」
夏芽は怖い顔をしてた
「麗子さんが生きてる…」
「れいこさん?誰?」
「前に話したじゃん!4人目の記憶のない幽霊!」
「そんな話聞いてないよ。そんなにおこんないでよ」
誰に話したんだっけ?
一瞬固まって春実に麗子の話をした
「なるほど。鈴風さんの言ってることとつじつまがあうね」
「うん、だから会って話がしたい。本当に麗子さんなのか知りたい」
「麗子さんてどんな人?ここに映ってる?」
春実はパンフレットを広げた
夏芽は指差した
「あーこの人、会ったことあるよ。美容の営業してて近くのアウトレットモールによくくるの」
春実が携帯でホームページを見せてくれた
そのホームページを見て麗子だと確信した
「貴方は磨けば光る」
麗子の口癖がうたい文句になっていた

