「好きな食べ物はたこ焼き」
「マジで!?俺も好き」
お互いを知るためにプロフィールを公開し合う出来立てほやほやカップルがいた
「うちのお母さんが作るたこ焼き美味しいんだ」
「俺の母ちゃんは作ってくれない。いつもお店とかで食べてる」
「へぇ、お店で食べたことないな。美味しいの?」
「美味しいよ。じゃあ、今度二人で食べに…」
春実がやって来て机に荷物を大きな音をたてて乗せた
「あたしより先に夏芽とデートしたらぶっ飛ばす」
どいてと春実の椅子に座る辻本をどかした
「柚木怖い」
「ちょっとカップルになったからってイチャイチャしすぎ。たこ焼きも遊園地も水族館もあんたはあたしの次に行ってよね」
「えー」
「チャイムなった席に戻ってください」
ふてくされながら辻本は席に戻った
「そんな意地悪しなくても夏休みになったら家に来る約束でしょ?」
「だって夏芽の事が一番好きだから」
夏芽はきゅんとした
だんだん恥ずかしくなって手で顔を隠した
「何でそんな恥ずかしいことサラッと言えるの?」
春実はきょとんとした
「夏芽。人ってね、本当に好きなら好きって言えるんだよ。それが必ずしも本人の前とは限らないけど」
もうすぐ夏休み
人を愛することを知った夏芽はまた何か知りそうな予感

