朱子の嗚咽が無音で鳴り響く そして雨が降ってきた だんだん強く降り注ぐ雨 「朱子ちゃん!!」 「ほ…」 星夜がやって来た しかし朱子は上手く声が出ない 「ずっと探して……泣いてるのか?」 朱子の顔が涙でぐちゃぐちゃになっていた 「どうして泣いてる…の…」 朱子は星夜に抱きついて思い切り泣き叫んだ 星夜はしばらく動けなかった 雨が強く降る 冷たくも痛くもない雨 空を見つめながら星夜はこの誰にも聞こえない涙をただ受け止めるだけだった