夏芽が目を覚ました時は放課後だった


教室に帰ると机の上に


ブス


と書かれていた


夏芽はおもむろにマジックペンを取り出して机に文字を書いた


次の日教室は大騒ぎになった


夏芽が教室に入るとボス的な女が夏芽の胸ぐらを掴んだ


「てめぇだろ!!あたしの机に落書きしたのは」


ボス的な女の机には


くさい


と書いてあった


「何であたしだと思うの?」

「てめぇが昨日臭いっつたからだろ?」

「へぇ、臭いって書いてあったんだ」

「とぼけんじゃねぇ…」

「あんたのこと臭いって思ってたのあたしだけじゃないんじゃない?ってことはあたしとは限らない」

「お前ら何してる!!」


先生が来た


「すいません、座ります」


夏芽は捕まれた手を振り払って着席した


ボス的な女も諦めて席についた


「夏芽かっちょいい」


朱子が後ろからささやいた


「やられたことをそのままやり返しただけ」

「あの女怒りが頂点に達したら何するかわかんねぇぞ。気を付けろよ」


星夜も後ろからささやいた


「その時はあいつ呪ってよ」

「まかせて☆」


朱子がピースした


「え」


星夜は青ざめた


その時、春実は夏芽を見つめてた